「Reimagine mangement」というテーマで、Slackが特設サイトを開設しています。日本語にすると、「マネージメントを再考する」といったところでしょうか。スティーブジョブスがiPhone発表時に話した、「電話を再発明する」に似たニュアンスのようにも聞こえますが、リモートワークが始まって早7か月、単にその環境に適合するだけではなく、抜本的な革新が起きようとしている時期だと訴えているようです。

このFuture Forumで何が実施されるのか、気になりますよね?
早速Webサイトをチェックしてみたところ、

1.独自の調査、事例などの研究

スタンフォード大学のPamela Hinds教授との共同作業を含め、主要な学術機関と行われます。

2.イベントの開催

経営幹部によるベストプラクティスの共有と、課題に取り組むためのオフレコディスコカッションや、洞察やソリューションを共有するイベントの開催

などを実施するようです。

Slackはリモートワークを推進する企業として、そのナレッジを活かしながら、より世界を、働き方を良くしていきたい、という意思の表れなのだと思います。

その一例として、リモートワークは仕事の経験にどのように影響しますか?
という、調査を行っています。
(下図は、https://slack.com/blog/news/slack-launches-the-future-forum より)

調査によると、ワークライフバランスや、生産性、仕事へのストレス、働く環境への全体的な満足度は上がったものの、所属意識は希薄になった、と出ています。

このことは、みなさんの会社でも実際に体験しているのではないでしょうか?
Slack社では、所属意識が希薄になった、という問題解決のために、非同期型のビデオ機能をリリースしていく予定のようです。
(非同期ビデオ機能のリリースは、こちらで発表されています。)

もはやコロナ禍が無くなったとしても、新しい生活様式が定着するのは自明でしょうから、どの会社も新しい時代に合ったマネージメントの形を模索していくしかないのでしょう。短期的な在宅勤務の実現においては、確かにSlackを入れればコミュニケーションが出来ない、という問題は解決できましたが、まさに新しい生活、新しいマネージメントにおいては、これまでになかった新たな課題も生まれてくるのでしょう。

環境変化に対して、グローバルレベルで新しいマネージメントの姿に関する模索が始まるのを、個人的には大変楽しみにしています!